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熱中症対策 !!

[ 2014-06-07 09:46 ]

記録的な猛暑日が連日続いた2013年の夏は、熱中症で多くの人が緊急搬送されました。今年も、気候次第では昨年同様に深刻な事態を招くおそれが懸念されています。熱中症といえば、炎天下に長時間いることによって引き起こされると思われがちですが、高温多湿などの環境下であれば、誰でもなってします危険性があります。気温や湿度などの条件によっては室内でも発生し得ます。これから迎える夏本番に向けて熱中症対策が重要になってきます。しかし、暑いからといって、エアコンに頼ってばかりいると暑熱耐性が低下し、熱に弱い体になります。今夏も節電対策が必要ですし・・・・。
しかし、人の生理学的限界があることも事実です。そもそも、熱中症とは?

 1.熱中症は、熱に中(あた)ることです。即ち、暑熱により体の熱処理機能が、正常に働かなくなった状態です。最初は、頭がボーッとする。喉が渇くといった状態から、最悪の場合、高熱により脳細胞が、障害を受けて意識障害になったりすることがあります。

 2.気温が高くなると、活発な発汗が起こり、脱水症状となります。湿度が高いと汗は、放散しないのでうつ熱状態となり、体温上昇が起こります。

 3.体温が高くなり、発汗が起こり、放熱のため末梢血管が拡張すると、顔が紅く火照る。

 4.水分は、ただ取ればいいというものではなく、その組成にも十分な配慮が必要です。スポーツ飲料など、NaとKが、含有されている物やビタミンB1 の補給が必要です。必要なミネラルやビタミンB1の含まれていない水分を過剰に摂取すると、血液濃度が、薄くなり過ぎて相対的ビタミンB1欠乏や低カリウム血漿になる可能性もあります。

 5.特に、糖尿病、高脂血症、多血症、腎疾患及び脳や心臓に動脈硬化のある人などは、注意が必要です。

 6.睡眠不足や深酒は、体調不良のもととなります。

十分な対策をして、暑い夏を乗り切りましょう!!