当病院には救急病院としての歴史と実績があります。 それはつまり病院内の各科、及びスタッフの協力体制が整い、常にスピーディな対応ができるということです。 当病院は、地域の方々の身近にあって親しまれるホーム・ドクターとして、また、高度な医療を要求される場合にも適正に対応し、さらに高度なレベルが必要な場合には大学・国公立病院の専門医と緊密に連携をとって診察・治療にあたっています。最新の設備を備え、ひとりひとりに目が届く医療。そして、安心できる適正な治療を提供するという、地域医療に求められる役割への対応を、さらに充実させていくために、 日々努力しています。
内視鏡部放射線部超音波部臨床検査部薬剤部栄養部看護部リハビリテーション地域医療連携室通所リハビリテーションケアプランセンター
当院では診察室との密な連携を取りながら必要な検査を十分な説明を行い、迅速かつ正確に侵襲が少なく受けられるよう努力しております。
また患者様に応じた麻酔法、鎮静方法も取り入れております。
以下に内視鏡室における検査内容・治療を御紹介します。
(検査項目)
(1)上部消化器内視鏡検査(胃カメラ)
・経口内視鏡
・経鼻内視鏡
・NBI内視鏡
(2)下部消化管内視鏡検査(大腸ファイバー)
・NBI内視鏡
(3)気管支内視鏡検査(声帯・咽頭を含む)
(4)内視鏡逆行性膵胆管造影(ERCP)
(5)大腸CT(CT装置を用いた仮想大腸検査)
(内視鏡を用いた治療)
(1)消化管出血に対する止血術
(2)食道静脈瘤の結紮術、硬化療法
(3)胃・大腸のポリペクトミー、粘膜切除術
(4)胆石、胆道疾患に対する乳頭切開術、採石、ステント留置術
(5)経口摂取困難な患者様に対する胃瘻造設術
(6)消化管狭窄に対する拡張術、ステント留置
当放射線部では最新の装置を揃え、検査時間の短縮・放射線被ばくの低減に努めております。患者様が安心して検査が出来るように医師・スタッフと連携を図っております。
また放射線技師は検査技術の向上を目指し、各学会認定を取得しております。
認定
マンモグラフィー撮影技術認定技師 2名
消化管撮影技師 2名
ピンクリボンアドバイザー 1名
装置一覧
(1) 一般撮影装置 (FPD)
フラットパネル 4枚(10×12 14×17 17×17)
(2) CT撮影装置 (80列マルチスライスCT)
炭酸ガス注入装置(大腸CT 仮想大腸検査)
Dual Injector 造影剤注入装置
(3) MRI撮影装置(1.5T)
Dual Injector 造影剤注入装置
(4) 透視台撮影装置(FPD)
フラットパネル (17×17)
(5) マンモグラフィー撮影装置
(6) 骨塩定量装置
(7) 外科用イメージ(DR)
その他 画像診断装置ワークステーション・遠隔画像診断・眼底検査
検査結果・撮影写真が院内のパソコンから閲覧されます。(フィルムレス・ペーパーレス化)
《超音波検査(エコー検査)》
超音波を対象物に当てて、その反射を映像化することで、対象物の内部の状態を調査することのできる画像検査法の一つです。
1.腹部エコー検査
主に肝臓、膵臓、胆嚢、腎臓、脾臓、膀胱 などを見ます。
脂肪肝や胆石、腎結石、ガン などの病気が分かります。
2.心エコー検査
心臓の大きさや動き、弁の状態などを観察します。
心筋梗塞や心臓肥大、弁膜症、先天性心疾患などが分かります。
3.頸動脈エコー検査
動脈硬化の評価や脳梗塞の原因となる血栓の存在などについて調べます。
高脂血症、糖尿病、高血圧などの方たちに有益な検査です。
4.下肢動脈・静脈エコー
下肢動脈検査では、動脈硬化や動脈瘤、血栓などがないか調べます。
下肢静脈検査では、血栓や静脈瘤、静脈弁機能不全などを調べます。
5.乳腺エコー・甲状腺エコー検査
乳腺エコー検査では乳腺症やガンなどがないか調べます。
甲状腺エコー検査では、甲状腺が大きくなっていないか、ガンなどがないか調べます。
《エコーを用いた治療》
1.肝癌に対する経皮的ラジオ波焼灼療法(RFA)
肝臓にできた悪性腫瘍の治療法のひとつで、超音波で観察しながら、
皮膚を通して電極針を腫瘍の中心に挿入し、ラジオ波という電流を通電させ、
針の周囲に熱を発生させ、腫瘍を壊死させる方法です。
2.経皮経肝胆管ドレナージ(PTCD)
胆管の狭窄や閉塞により、閉塞性黄疸のある患者様に、
エコー下で経皮的に肝臓を通して胆道を穿刺し、留置用のチューブに
置き換えて持続的に胆汁を体外へ排泄する治療法です。
救急病院としての検査部門として24時間、365日対応できる体制を整え、先進的医療をご提供できるよう機器の更新、技術の取得に努めています。 臨床検査部は大きく分けて検体検査部門(患者様の検体である、血液・尿・便・細胞etc...を検査する)と生理機能検査部門(患者様自身を直接検査する)に分かれています。
現在は調剤業務や服薬・自己注射指導に加えて入院及び外来で化学療法の注射剤調剤を行っています。この先処方数も増え、処方内容も多様化していくと考えられます。
化学療法や緩和ケア、安全管理やICT(感染制御)などチーム医療という意識を高く持ち、専門性を活かしながら他部署のスタッフと協力し医療の向上に努めていきたいと思っています。
栄養部では、近年多様化する生活習慣病や合併症の発生予防と早期治療を目標に、家庭でも継続できる治療食を基本にした栄養指導や栄養管理を行ったおります。
また、治療食は可能な範囲で個人対応を心がけ、快適な入院のお手伝いをさせて頂きます。
当院で受け継がれてきた手作りの味を守り、年間を通じて行事食やメッセージカード、月2回の季節の「特別おもてなし食」などは大変好評を得ています。
地域のニーズに対応し外来部門の施設拡充、MRI新規増設、CT(80列)の更新など医療機能の充実を図ると共に通所リハビリテーションや訪問看護も始め数年が経過しました。
時代は急速に変化しています。
当院でも超高齢社会に伴う諸問題、重篤化、病床機能の維持等で業務が複雑化している上に高度で且つ広範囲な看護能力を求められるようになっています。
さらに「地域完結型」の医療にシフトし 常に「生活の視点」を持って多様な患者様に対応できる柔軟な発想と創造力、行動力あふれる看護師の育成が重要だと感じています。
上記のことを念頭におきつつ、まずは不適切なケアや手抜きで患者様に不利益を与えないように「ケアのプロ」をめざし且つ、在宅での生活に視点を置いた個別のケア力を身に着けようと日々研鑽を重ねております。
具体的には「食べること、出すことの支援」「口腔ケア、摂食嚥下」「コンチネンスケア」「スキンケア」「地域連携」「在宅復帰支援」「在宅生活支援」等に力を入れて取り組んでいます。「在宅生活支援」に関しては、当院訪問看護ステーションの訪問看護師と一緒に在宅訪問し、患者様の病院と家での表情、行動、その他の違いを実体験してもらうことで「在宅の視点」を養い院内での看護に役立つように取り組んでいます
多忙な看護職が疲弊することのないように「多様な勤務形態」を取り入れ個々のライフワークバランスの実現に柔軟に対応しています。多様な勤務形態を支えるためにパートナーシップシステムや応援体制なども積極的に取り入れ看護職や多職種が協力し、助け合い生き生きと明るく笑顔で長く働くことのできる職場風土の維持に取り組んでいます。
忙しくても、大変でも、日田中央病院の看護師としてさらに地域の看護師として使命を果たそうとスタッフ一同頑張っております。
看護部長 令和元年10月更新
看護体制: 急性期一般病棟1(7:1) 地域包括ケア病棟1(13:1)
チームナーシング、機能別、PNS、応援体制 の混合型
夜 勤: 2交代 (外来は3交代、2交代を選べます)
看護部理念
「病院の理念・基本方針に基づき信頼される看護を提供します」
<理念を実現するための行動指針>
1、「視点」常に患者さんの視点で考え 質の高い看護サービスを提供します
2、「主役」自ら考え、創造し、自らの責任で主体的に役割を果たします
3、「チーム力」相手の思いを聴きあいお互いを尊重し、本音のコミュニケーションでチーム力を発揮します
4、「プロ意識」プロ意識をもって楽しく自己研鑽します
教育体制
専門職である看護職はその生涯を通じて 自らの資質の向上に努めなければなりません。日田中央病院では地域の中核病院にふさわしい「社会人としての豊かな人間性」「中核病院にふさわしい又は 必要な専門性と総合的な能力」を持つ看護師の育成に努めるべく教育目標のキャッチフレーズ「育てることを通し自分自身が育つ」を合言葉に新人研修・看護部研修・各委員会主催の勉強会・日本看護協会研修・外部講師による研修などを行っています。
新人教育はローテーション研修、院内新人研修・院外新人研修及びパートナーシップシステム(PNS)を採用しております。
2020年度よりすべてのスタッフ平等に教育・研修・セミナーの機会が与えられるように「臨床看護eラーニング(キャンディリンク)」を導入しました。自ら学びそして学びを行動に移すことのできる看護師の育成に力を入れていきたいと思います。
看護部教育理念
キャッチフレーズは
「育てることを通し自分自身が育つ」
「育てることを通し自分自身が育つ」ということを目標にPNSを推進しておりますのですべてのスタッフがあなたと関わり全力でサポートします。
リハビリテーション=機能回復訓練(関節の曲げ伸ばしやマッサージ、歩行訓練など)と思われがちですが、本当はとても広い意味があります。「リハビリテーションrehabilitation」とは、re(再び)とhabilis(〜に適した、〜にふさわしい)から成り立っています。つまり、単なる機能回復ではなく、心身に障害をもつ患者さんの「人間らしく生きる権利の回復」、「その人らしく生きる(生活する)こと」が重要であり、そのために行われる全ての活動・支援をリハビリテーションといいます。
当院のリハビリスタッフは理学療法士3名、助手1名、対象疾患は主に整形疾患、その他に脳血管疾患、外科術後の廃用症候群となっております。医師を中心に看護師、社会福祉士、理学療法士など他職種でカンファレンスを行い、患者さんの状態・情報の共有を図り、よりよいサビービス提供が出来るよう努めています。
理学療法では医師の指示のもと、ケガ、病気によって生じる様々な問題に対し、機能訓練や日常生活で行う基本的な動作(寝返り・起き上がり・座位・立ち上がり・立位)、歩行などの動作訓練や運動を個別に実施しています。また、退院前訪問指導を行い、退院後の歩行補助具、介護法の指導、家屋改修のアドバイスをすることで早期家庭復帰・社会復帰を目指しています。
日田中央病院は地域の皆様に安心して満足して利用いただける病院として、地域の医療機関、保健福祉施設及び行政機関との連携を密にして地域医療の充実に力を入れたいと考えており、その活動の一環として地域医療連携室を設置しています。
1. 地域医療機関等との連絡調整
・医療機関からの
・医療機関への紹介患者さんの情報提供、予約調整
・入院予約調整
・入院患者さんの退院調整
2. 医療機器の共同利用
・CT、MRI、共同利用のための「診療情報提供書」ダウンロード
3. 患者さんからの相談及び苦情対応
・患者さん及びご家族からの治療や診療費に関する相談
・診療や入院に関する苦情等の受付窓口
4. 相談窓口
患者さんやご家族が安心して療養生活を送れるようにご相談をお受けしております。
病気や障害によって起こる様々な不安や問題について一緒に考え、解決の為のお手伝いを
させていただきます。
相談受付:月曜日〜金曜日 午前9:00〜午後5:00(※休日を除く)
日田中央病院 地域連携室
TEL:0973-23-2128
FAX:0973-23-2128
メール:renkei@kangikai.or.jp
所在地:〒877-0012 大分県日田市淡窓2-5-17
担 当:足立